専 攻 科

 

 

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 専攻科生徒募集のおしらせ

平成30年7月14日

清原絵画教室主宰・講師 清原健彦

 

 

清原絵画教室は活動目的を「すぐれた美術家の育成」と定め、芸術の海を冒険しようという夢を描きながら前進して来ましたが、平成30年7月、さらなる上昇を目指して専攻科を開設しました。創作者としての芸術生活を手に入れ、美術家への道を歩まんとする、志ある生徒を随時募集しています。

 

専攻科とは 

プロの美術家を志望する者に、その要件を満たすために必要な能力を授け、その獲得方法を示す指導課程で、本科課程(従来教室)の上位に付設し、美術家としての実践的素養を磨く修業の場です。

 

ただし本科修了を必須条件とはしておらず、本科から移ることも可能です。経験・技量は問いません。初心者も歓迎します。一人一人の個性に対応したテーラーメイドの、高濃度な内容、きめ細かな援助、広い守備範囲のコースです。講師の24年の美術作家経験と、教室発足以来16年で蓄積した指導ノウハウをもとに、時に熱く、時に冷静に、プロの道に導きます。  本科

 ※テーラーメイド:個別仕立て

 

専攻科の目的
専攻科の目的は、
① プロの美術家を養成すること
② 能力の獲得方法を教示し、技術向上、感性向上、意識向上に導くこと
③ 向上に資するさまざまな知恵を提供すること
です。

 

専攻科の方針
専攻科の方針は以下の通りであり、講師にも生徒にも適用されます。
① 一流であろうとすること(会場、備品、教材、情報は可能な限り一流を選ぶこと)
② プロ(生産者)の自覚を持って行動すること
③ 自分の第1のアイデンティティは美術家と言えるように努力すること
④ 今日触れることのできるあらゆる過去のすぐれた美術遺産は、すべてその時代の現代美術であったという認識に則り、活動領域を現代美術にしぼること
⑤ コミュニケーションを大事にすること
⑥ チーム活動として規律と秩序を重んずること
⑦ チームの仲間を尊重し、助けること
⑧ チームとしての意志統一や相互扶助を妨害する要素を不寛容に排除すること
⑨ 自分自身の感性、思考を重んじること
⑩ 自分自身を過小評価しないこと
⑪ 清原絵画教室専攻科生(講師)であることに誇りを持つこと

 


専攻科と本科の違い
専攻科は清原絵画教室の一部門です。
清原絵画教室の目的は「すぐれた美術家の育成」ですが、これは専攻科にも適用されます。

また、「絵画を主たるメディア(表現媒体)とする」ことも専攻科に適用されます。
その上で専攻科の特徴は
① 「プロ」を養成する課程であること
② 本科の上位に付設された過程であること
③ テーラーメイド(個々人に合わせた特注)指導の性質を強化していること
④ 1回の授業を少人数制(1~4名)で行うこと
⑤ 生徒の都合に対応した授業日時であること
です。

 

 

専攻科の価値ある最終生産物
専攻科の価値ある最終生産物は、プロとして活動する能力を有した、すぐれた美術家です。

 

 

専攻科生のゴール
専攻科のゴールは、プロの美術作家として活動できるようになることです。

 


 

運用
平成30年度(平成31年3月31日まで)は、以下の通り運用します。

組合せや追加が可能です。

 

年会費:1万円   (消費税込 ただし平成30年度は無料)

月謝:  3万円~(消費税込)

(以下の組み合わせによる/料金表記は一人当たり)

①1授業(1~2名):1万円
②1授業(3~4名):5000円

③鑑賞ツアー(1日8時間程度、1~4名):1万円

④通信講座:生徒が描いた画像を撮影し、電子メールまたはSNSで講師に送信します。送信頻度、送信量に上限はありません。講師は少なくとも週に1回は助言・講評・提案を含んだ内容を返信します。時には電話による指導もあり得ます。
⑤本科4授業:1万円 

 

時間:臨機応変に、講師・生徒間で話し合って決めます

場所:臨機応変に、講師・生徒間で話し合って決めます

   従来教室(本科)会場での開講も可能です 

   元町教室地図・道順 日の峰教室地図・道順

内容:臨機応変に、講師・生徒間で話し合って決めます(下記の参考例をご参照ください)

1講座定員:1人~4人に限定(生徒の希望に対応する)
対象年齢:15歳以上

募集人数:若干名

  

 


 

■参考例

講師は生徒と面談を行い、その希望や強味を考慮した指導計画を立てます。

 以下は実際に一人の生徒にあわせて作った例です。あくまで参考例としてご紹介します。

 

① 形式にとらわれない独自性の獲得

まずは意識(自分らしさ、アイデンティティ、キャラ)の覚醒です。「美術家でいよう」を実現し、とにもかくにも生徒を一人の表現者として立たせます。

 

例①-1.生徒の持ち味にあわせた一日ツアー

芸術家とは、心奪われる何かを見つけ、その精髄をつめこんだ作品を産み出す人です。芸術家であるためには、好きな主題を持っていることが重要です。このツアーは、好きな要素に満ちた環境に身を浸すことで、自分の世界観を見つけようとする日帰り旅です。たとえばある人にとっては自然、たとえばある人にとっては神聖な空気、たとえば猥雑、たとえば歴史、たとえば郷愁、たとえば流行、たとえばサブカル、たとえばスピード、たとえば機械…といったあんばいです。

※サブカル:サブカルチャーの略。正統的・支配的な文化ではなく、若者など、その社会内で価値基準を異にする一部の集団に担われる文化。下位文化。

 

例①-2.インターネット発信の手引

インターネット投稿を活用すれば、表現者・発信者としての立ち位置をすばやく手に入れることができます。講師は、制作した作品の撮影方法、実際の端末操作、アカウントの取得、銘柄(ブランド)理念の形成、微細な演出などを助けます。

 

例①-3.人通りの多い街中での制作

人前で美術家としてふるまうことに慣れます。

 

例①-4.生活を彩るプロダクト(物品)の制作

かばんやシャツなどの布製品に絵を描いたり、日用雑貨の塗装、即席の抽象画などで自宅を満たし、創作者としての日常を手に入れます。

 

例①-5.手づくり市、クラフト市に出店

生産者としての経験を積み、対面接客、対面販売に慣れ、プロ意識を養成します。

 

 

 

② 芸術とは何か?を知る

芸術とは、意識の深化と感受性開発の営みです。鑑賞経験を積み、多くの先例(古いもの・新しいもの双方を含む)を吸収し、多くの批評に触れ、多くの感じ方、考え方を知ると、美術とはこういうもの、美術家とはこういうもの、という概念を獲得します。それは同時に、自分とはこういう者、という認識の獲得でもあります。そしてまた、感受し、味わう能力も高められます。データを多く持つと、評価能力(自分は何が好き、良い、尊いと感じ、何が嫌い、悪い、陳腐と感じるのかを判断する力)も高められます。

 

例②―1.鑑賞ツアー

実際に足を運んで鑑賞するうちに、芸術が何を備えていなければならないかが、次第に感覚的に分かって来ます。鑑賞ツアーは好きか嫌いかに関わらず、多くの表現、多くの事例に触れる修業です。特に、すぐれた美術家になるには、現代美術を知る必要があります。時としてそれは難解かもしれず、退屈かもしれませんが、作り手や鑑賞者の問題意識が突出して鋭いのも確かです。それは、既存の表現に満足しないから新しく自分で作るしかない、というこだわりです。そのこだわりの強さで匹敵する分野は今のところ他になく、現代美術を扱うギャラリー空間に身を置くことは重要です。そこは「新しい今」を知り、問題意識を磨く最高の現場であり、人間関係を構築する場でもあります。これは非常に意義ある学びとなるでしょう。美術館や雑貨屋、家具屋、美術作家工房、寺社仏閣、画材工場などを探訪することもあります。

 

例②―2.美術史、美術批評講座

すぐれた美術表現がなぜ、どのような意味合いで重視され、感動をもたらすのかを思索し、理解することは重要です。その答えやヒントの多くは、美術史と美術批評の中に見出すことができます。講師は参照すべき作品や良書を個別に選んで示し、解説することで理解を助けます。特に西洋美術に存在する古典、近代、現代の概念区分を理解することで、作品創造に際しての方向性が整理されるでしょう。さらに、現役美術作家である講師自身の持論はとりわけ助けになるでしょう。

※美術史:過去の美術の変遷・展開を考察する学問

※美術批評:美術について善悪・美醜・是非などを評価し論ずること

 

例②―3.さまざまな芸術家の姿を知る

映画、書籍、漫画などの評伝に触れて芸術家の多様性を知り、それらについて感想文(評論)を書くことで理解を深めます。

 

例②―4.さまざまな情報のソースを知る 

美術雑誌、テレビの美術番組、インターネット上の美術サイトなどの情報に慣れます。それらについて感想文(評論)を書くことで理解を深めます。

 

 

 

③ 技術向上 

この課程は、「① 形式にとらわれない独自性の獲得」の対極にあります。技術を学ぶことは、形式を学ぶことと同義と言ってよいでしょう。学ぶことの本質は「まね」ぶこと=模倣です。先人が開発した方法を忠実に学ぶ時、人は制御を受けるのですが、制御される事を会得した時、制御する事が可能になります。模倣の中から技術の核をつかみ取り、概念的理解を得て実行可能になるのです。

 

例③―1.技術メソッド

美術における技術には、制作だけでなく、見せること(プレゼンテーション=展示・設置・演出)、告知すること、人と意見を交わすことなどが含まれます。それらを総合的に学ぶ(模倣する)ことで、美術家としての行動に磨きをかけます。清原絵画教室には多くの技術メソッドがあります。それらは、創造の喜びを増幅させ、ストレスを軽減する、知恵の集合です。

※メソッド:定型の上達法

  

例③―2.講師による実演

どのような絵を描きたいのか、生徒自身分からない場合があり得ます。これに対し、プロの美術家である講師が、面談や経過から類推し、「このように描いてはいかが?」と表現方法の実例を示します。目の前で解説しながら描き、作品を渡す形で提案します。複数案を実演することもあるでしょう。生徒はそれを参考に自分の作品を描きます。講師は適宜助言しますが、基本的には生徒の絵に手を入れません。

 

例③―3.通信講座

生徒はEメールやSNSを使って作品の写真を講師に送信し、講師が定期的に評価・助言を与えます。技術向上の重要な鍵は、とにかく数量をこなすことです。これは非常に効果的な方法です。

 

例③―4.画材屋探訪ツアー

技術の中心的課題は、材料・道具の扱いです。未経験者を画材屋という「技術の庭」に案内します。

 

例③―5.清原絵画教室展への参加

毎年開催される教室生徒全員の作品展に出品することで、制作、広報告知、搬入、展示設置、接客、販売、搬出、記録の技術を実践的に習得します。

 

 

 

 

④ 発表スタイルの模索と確立

プロ始動準備の最終仕上げに入ります。

 

例④―1. 展覧会、コンクールなど、発表の機会を持つ

ギャラリーや公募展、コンクールなど、発表の場を知る、そこに行く、体感する、関係者と知り合いパイプを太くする、会場を確保する、日を決めるなど、発表までの準備を助けます。

 

例④―2. 銘柄の確立と自立・自律

必用に応じて作家の銘柄(ブランド)の方針と核となる理念の形成、微細な演出を手引きします。そして講師は少しずつ補助推進装置(ブースター)であることをやめ、生徒の自立性・自律性を確立し、プロとしてのアイデンティティ獲得に導きます。

 

 

 

以上、参考としてのメニュー例を示しました。

ここには、

まず①形式にとらわれない独自性を獲得し、

つづいて②鑑賞によって先例を吸収し、

多くの批評に触れ、多くの感じ方、考え方を知り、

その後③形式的模倣=技術の習得によって質的向上を図り、

①③の二極往復で、固有の世界観と、人々を納得させる粋なセンス(方法)をバランスよく獲得し、

④発表スタイルを確立して美術家誕生に至る、

という戦略があります。

 

■テーラーメイドの指導では、生徒の個性にあわせた無数の工程表があり得ます。