清原絵画教室 生徒の世界(詳細版)

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絵画と美術に関して

■あなたにとって絵画はどのようなものですか?

 

謎です。

「じぶんにとって絵とは?」という問いに絵を描くことによって答えようと試行錯誤しています。

あるいはじぶんにとって絵とは、なぜかわからないけど気になって仕方ない人のようなものです。

 

■今とりくんでいること、夢中になっていること、興味があること、問題意識を教えてください。

 

技術的には、三原色の調色技術の向上、オイルパステルの使い方、従来のF4よりも小さなSMサイズ、逆に大きな1/2木炭サイズでの描画に、挑戦中。

モチーフとしては、人物画(ポートレート)かな。

問題意識としては、観る人の想像力をかきたてる作品をいかに描くかということ。

 

■自分の作品(作品群)の解説をしてください。

 

【The Moon and Fragments】

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2016年1月から9月にかけて描いたポストカードサイズの水彩画58枚。58枚それぞれの下部には、サマセット・モームの小説「月と六ペンス」の各章から印象的なフレーズ(断章=fragments)を引用している。絵具は赤青黄の三原色のみを使用。

 

【Rashomon Effect】

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「月と六ペンス」から三角関係のつながりで芥川龍之介の小説「藪の中」、黒澤明の映画「羅生門」を研究。映画「羅生門」からの抽象的なイメージで#1から#3まで描いた。なお、Rashomon Effectとは、一つの事件について複数の関係者がバラバラの証言をする現象のこと。

 

【月と六ペンス】

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展示用にF4サイズを3枚つなげた絵を構想。【The Moon and Fragments】で描いた絵を自己引用してコラージュ的に配置した結果、カラフルで祝祭的な雰囲気になった。一作目は時間がなく、未完成の状態で展示。展示後、気に入らず解体。二作目は一作目同様F4サイズの三連画だが、縦長に配置する構想で制作。背景は下から赤、黄、青のグラデーションになっている。

 

【MonnaLisa#123】

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ダビンチが描いたもう一枚のモナリザと言われる、アイルワースのモナリザの模写。モナリザよりもアイルワースのモナリザのほうがカワイイのだが、感情移入してしまい泥沼化。絵画教室展に向けて描いていたが、最終的にボツになった幻の作品。

 

【なにもない空間】

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2017年1月に制作した水彩コラージュによる三連画。背景は、自分のルーツである須磨海岸の突堤の写真を水彩で描いたもの。突堤を舞台になぞらえて、ジャクソンポロック、犬のフィギュア、ベラスケス作「鏡のヴィーナス」の画像を舞台上に配置。コラージュの作業は清原絵画教室の午前中に一瞬にして完成した。

 

【野生の思考】

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画家の象徴としてパレットが描かれることがあるが、それまでに取り組んできた三原色をあらわすため、パレットの絵具を絞る四角い部分をモチーフに描いた作品。「野生の思考」は構造主義を唱えたレヴィ・ストロースの主著の題名だが、原題のパンセソバージュのパンセは、フランス語で「思考」と「三色すみれ(パンジー)」がかけられている。

 

【Lovers】

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オイルパステル、SMサイズ、四連画の実験作。男女各2名の4人を描いている。オイルパステルは、筆を経由せずに直接手で握って描いて、さらには指でこすったりと、より身体に近い画材であるところが自分には向いているのではないかと感じて、今後さらなる展開を構想。

 

■作品を作る時の工夫や苦労話、こだわり、ルール、喜びがありますか?あれば教えてください。

 

いくつかの偶然が重なって、予想外の絵が描けたとき、むしろ絵に自分が描かされたように感じて、そのことに喜びを感じます。

 

■絵をやっていてよかった!と思うこと、喜びを感じる(感じた)ことはありますか?

 

絵を描く行為自体が、快感。

 

■印象的なエピソードがあれば教えてください。

 

真夏の海岸で夕暮れまで一日中ライブペインティングした。その日知り合った仲間たちと騒いだ後、一人でその日描いた絵の前を通りがかったら、真っ暗な海岸にぽつんと立った真っ黒だったはずの絵が、誰かの悪戯だろうか、白一色に塗りつぶされていた。しかし、違った。眼を凝らして近くで見ると、分厚く塗り重ねられたペンキの表面が、外灯に照らされて白銀色に輝いていたのだ。そう気づいた瞬間、その日一日に描いたすべての絵が、フラッシュバックした。

 

■将来やりたいこと、夢または目標がありますか?

 

「月と六ペンス」出版百周年を迎える2019年に「月と六ペンス」をテーマにした個展を開く。

 

■ご自身の絵画観、ポリシー、何でも自由に述べてください。

 

絵は、・・・ようするに、好きです。それだけ。

まず、なにかを好きになること。そこに描くモチベーションが生まれます。

たぶん、絵を描くことは、世界を肯定することとつながっている。

 

■清原絵画教室に初めて来たのはいつですか?

 

2016年1月26日でした。

 

■清原絵画教室で得たものはありますか?

 

絵を描く機会を得ました。描く楽しさを再発見しました。ものをよく見ようとする意識を手に入れました。いまでは、じぶんの生活になくてはならない場所の一つです。

 

■清原絵画教室の良さがあれば教えてください。

 

生徒一人ひとりが自分の絵を探求しようとする前向きな雰囲気が満ちていると感じます。

 

■これから、または将来清原絵画教室でやりたいことはありますか?

 

清原絵画教室のメソッドを一つ一つ学んでいきたいです。

いまは「色遊び」に取り組んでいますが、楽しいです。

 

■清原絵画教室に期待することはありますか?

 

いま、清原絵画教室は変わろうとしていますね。

僕らの期待を、良い意味で裏切ることを、期待します!

 

■清原絵画教室は随時生徒を募集しています。メッセージがあればお願いします。

 

・・・あなたは、絵に興味ありますか?

少しでも興味があったら、ウマいヘタは全然関係ないので(笑)、一度見学に来てみてはどうでしょう?

ここ、清原絵画教室には、絵にかかわるあらゆる楽しみがあります!描く、観る、見せる、学ぶ、考える、語る、さらには売ることも。もしかすると、あなたの生活に一つ、あらたな世界がつけ加わるかもしれませんよ。

 

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