仁花 2023年度活動報告

仁花は昨年度の2022年12月に清原絵画教室(現清原絵画研究所基礎科)入会、

3月に神戸市外国語大学を卒業、

5月に2週間の欧州旅行、

6月に展示構想のコンペに挑戦、
8月に本科に移籍、

10月に園芸フェアにおけるワークショップ開催、

そして入会10ヶ月後の10月、東京で個展を開きました。

11月は講師清原とともに路上制作や植物園での制作を行いました。

 

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◼️コンペティションへの挑戦

↑6月。兵庫県民会館の会議室にて。

コンペの第一次審査は展示構想の提出です。実際に会議室を借りて、5月のドイツ・スイス旅行で撮影・編集した動画を壁に写し、インスタレーション(設置という意味の表現形式)の形を探りました。残念ながら審査は通りませんでしたが、実際に空間で展示を試してみるという、意義ある実践経験になりました。


◼️ワークショップ開催 

GREEN MARKET 2023 Autumn出店/10月9日東遊園地(神戸市)

↑トートバッグに絵を描くワークショップの講師を務め、美術における有償サービスを提供し、子供たちの人気を集めました。


◼️個展「NIKA TAKEUCHI展 TOKYO


2023年10月27日(金)〜10月29日(日)

デザインフェスタギャラリーWEST 1C/東京 原宿

↑展示設営の様子。運送業者を手配して事前に送った作品と夜行バスに乗って手で運んだ作品を展示していきます。デザインフェスタギャラリーは多くの展示室の集まった2棟の建物で構成されています。その間に中庭のような空間があり、そこにカフェバーがあるのですが、ここの料理は結構美味なのでありました。

↑仁花の多くの絵画は服の上に描かれています。絵の具と筆で描いたものもありますが、新品の衣服や古着にレシートやリフレクター(反射材)を貼り付けたり縫い付けたり、切り裂いたりと、既成概念にとらわれない「攻めた服」を作っています。彼女が着用している濃紺のツーピースには、彼女自身が布用絵の具で着色した白い花が描かれています。壁や床には、素描、アイデア、独白などで埋められたスケッチ(ノートの紙片など)が並べられ、トルソー、ターンテーブル、プロジェクター映写機など、さまざまなメディア(表現手段)を駆使してマルチメディア表現の部屋を作り上げました。また、この展覧会以来、「自分自身も作品になり得る」という意識が高まり、自身が被写体となる写真表現の模索が始まりました。


◼️路上制作 

11月8日、神戸市三ノ宮にて

↑服を支持体とし、路上を職場とする。その探究です。


◼️アートピクニック

11月11日、神戸布引ハーブ園での制作


◼️被写体活動A  東京

自身が描いた絵を作品としてまとう時、作者自身もまた、オブジェクト(観られる客体)へと変化を遂げます。その姿を写真に撮る時、エモーショナルな(感情を動かす)物語が発生するという発見がありました。それは被写体と撮影者(筆者清原)がともに日常から抜け出て、別次元に滑り込むような体験です。現代においてアート(芸術)は「どんな製品を作るか」ということ以上に、「どんな体験を達成するのか」を追求する営為なんだと、改めて実感した次第です。

↑明治神宮にて。着用したツーピースをこの頃から「スーツ」と呼ぶようになりました。

↑ギャラリー周辺にて。

↑仁花と同時にデザインフェスタギャラリーで個展を開催していた先輩研究生秋山アキヲとともに原宿の街にくり出す。それぞれの作品を引き連れて。秋山作「現代四画仙のうち一人の像」、仁花作「スーツ」の練り歩きです。

↑表参道にて。

↑青山、渋谷にて。この日は(疑いなく日本一騒がしい)ハロウィンと重なり、案の定とても騒然としておりました。その渋谷から夜行バスに乗り、彼女は東京から関西への帰途についたのでした。


◼️被写体活動B 神戸 Space31

◼️被写体活動C  神戸丸山


白黒ギャラリー


↓日々の一コマ。Unknouwn Asia 2023 (アートフェア)鑑賞、

海月文庫鑑賞、堀尾貞治展(BBプラザ美術館)鑑賞等。


◼️おまけ (フェルメールと戯れる)


清原絵画研究所は今年(2023年)4月、長年使用していた「清原絵画教室」の呼称から改称し、内容的にも更新を遂げました。仁花の表現活動は、その変革を最も象徴するイベントであったと言えます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました(文章・写真/主宰清原健彦)

 


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